【芦花公園駅】京王線沿線の落ち着いた住宅街・芦花公園を紹介

芦花公園駅は周辺の京王線沿線の駅に比べ、とても落ち着いた住宅街が広がる街です。

電車は各駅停車しか停車しませんが、隣には便利な千歳烏山駅があるため、うまく利用することができれば、住みやすいうえに静かな暮らしを手にできるかもしれません。

落ち着いた街並みと聞くと、どことなく一般庶民には手の出しづらいところなのかなと思われるかもしれませんが、高級感というよりは整っていると表現するのがふさわしいのどかな街だといえます。

今回はそんな芦花公園をご紹介できればと思います。

芦花公園ってどんなところ?

まず駅名の「公園」はわかるけど、「芦花」とはなんだろう、と気になりませんか。

「芦花」自体はアシの花ということですが、芦花公園における「芦花」というのは文豪の徳冨蘆花を指しています。

蘆花恒春園(ろかこうしゅんえん)という、徳冨蘆花が住んでいた家を含めた土地を、現在東京都が公園として営んでいる場所があります。芦花公園とは、この蘆花恒春園の通称です。

徳冨蘆花は晴耕雨読の生活を世田谷のこの土地で過ごしていました。この芦花公園駅周辺は、建造物はそれこそ現代風の家やマンションが並んではいますが、非常に落ち着いた住宅街になっています。

それは、かつてこの土地で穏やかに過ごしていた徳冨蘆花の生活に何か繋がりがあってのことかもしれませんね。

交通アクセス

芦花公園駅には「各駅停車」の電車しか止まりません。一駅先には千歳烏山駅があるので乗り換えをすればある程度利便性は上がりますが、他と比べれば少し手間です。

調布方面に出かけるのであれば、一駅乗車し千歳烏山駅から早い電車にそのまま乗り換えができますので、通勤通学が調布方面であれば比較的便利な駅かもしれません。

反して新宿方面へ向かう場合は、不便というほどではありませんが、お急ぎの場合は乗り換えがやや面倒ではあります。とはいえ、各駅停車に乗車しても、遅れがなければ20分ほどですので、それまでの通勤スタイルによっては抵抗のない通勤所要時間かもしれませんね。

新宿方面から戻る場合は、お急ぎでなければ初めから各駅停車に乗車するといいでしょう。

明大前駅・桜上水駅・八幡山駅などから各駅に乗り換えることもできますが、電車待ち合わせの時間も考えると、芦花公園駅までへの所要時間がさほど変わらない場合もあります。

住環境

・家賃相場 (芦花公園で一人暮らし想定)

芦花公園駅から徒歩10分圏内・1R・20-25㎡で、だいたい6.5万~10万円が相場のようです。これは、もう少し利便性の高いであろう千歳烏山駅とはさほど変わりません。

もう少し手狭なお部屋であれば、家賃5万円台の物件が出てきます。一人暮らしの方向けのお部屋は多くあるようです。

また、ファミリー層も見かけることが多く、2DK程度の核家族向け住宅が多くあるようにもみられます。

実は芦花公園駅からお隣の千歳烏山駅と八幡山駅までは、自転車でもあればさほど距離は遠くありません。

よほど芦花公園駅の付近にお住まいでない場合は、少し距離があってもいっそ隣の駅から通勤しようと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

・住宅近辺

駅から少し離れれば、南口はすぐに住宅街が広がります。多少自販機はありますが、コンビニなどのお店はあまりありません。

また北口は、国道20号や環状八号線が近いため、やや車両通行が多いです。

人で賑わうことはさほどありませんが、それなりに車両の音や光があるので、全く静かな街であるという感じるのは、もう少し歩いてからとなるでしょう。

・どんな人がいるか、住んでいるか

上述もしておりますが、ファミリー層が多い印象です。飼い犬の散歩をしている方や、子供たちが歩いているのを見かけます。

特に南口方面へ進むとわかりやすいですが、マンションの一つ一つがきれいで整った外観で、他の街に比べ整っていて落ち着いた印象を覚えます。

ファミリー層も単身の方も、のどかな街並みに落ち着きを求めているのではないかとさえ想像することができますので、治安も落ち着いているのではないかと思います。

駅周辺

出口は北口と南口があり、南口は大型スーパー「サミット」が大きく構え、他には数件飲食店などがありますが、その先はすぐに住宅街となっています。

北口は短めの商店街があります。こちらもいくつか飲食店や販売店があり、その先の旧甲州街道沿いにもコンビニや飲食店がありますが、そこまで多くのお店があるわけではありません。

東へやや歩いていきますと環状線八号線があり、車両が多く通行しています。環状線沿いにはドン・キホーテのような大きな店が立っていますが、芦花公園駅から近いとは言えません。

芦花公園と両隣の駅間は、比較的短距離にあります。、芦花公園駅周辺を抜けるともう隣駅のエリアでもあるといっていいほどです。

芦花公園のちょっと気になるスポット

・蘆花恒春園(芦花公園)

芦花公園駅の駅名由来ともなった公園で、芦花とは、明治、大正の文豪・徳冨蘆花のことを指します。徳冨蘆花が過ごした旧宅を含む土地を東京都が都営公園として管理しています。

晩年期は晴耕雨読を旨として農業をしながら生活をしていた徳冨蘆花の、その生活の面影を感じることができるような、のどかな場所がそこにあります。

ちなみに、芦花公園駅からは15分ほど歩く距離にあります、案外遠いです。

そして実は、お隣の八幡山駅から歩いた方がやや近い距離にあります。

・世田谷文学館

「世田谷固有の文学風土」を保存し受け継いでいくことを基本理念として創設された公共施設です。文学だけでなく世田谷発の文化芸術について展覧をしています。

文学というとどことなく堅苦しい雰囲気もしますが、子供向けの児童館のようなエリアもあり、様々な企画や展示がありますので、子供からお年寄りまでたくさんの方が利用しています。

外観もとても素敵です。お近くにお越しの際は一度立ち寄ってみたいところですね。

芦花公園駅南口から徒歩5分ほどの比較的近い場所にあります。

・そば処 蘆花庵

南口方面へ少し歩くと、味のある扇形の看板が目に見えます。

とりたてて特別目を引くような変わったメニューなどはなく、シンプルで正統派な、この街にはぴったりのお蕎麦屋さんです。

地域の方々に愛され、長年通うお客さんもいらっしゃるんだとか。

・スーパー「サミット」

「サミット」なんてどこにでもあるだろう、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、芦花公園駅のサミットは周辺に競合するようなスーパーがないためか、とても規模が大きく近隣駅付近のスーパーに比べてもかなりのものです。

実質、芦花公園駅付近に住む方はおおかたこのスーパーを利用することになるのでしょうが、そのためか地下駐車場まで備えた大きなスーパーになっています。

また、サミットの二階にはフィットネスジムがあります。帰り道にスーパーとフィットネスジムが併設された建物があるなら、ライフスタイルによっては興味がわいてくる条件なのではないでしょうか。

まとめ

芦花公園はとりわけて名物と呼べるようなものはないのかもしれません。駅名にもなっている芦花公園をはじめ趣深いところはありますが、総合的に見て穏やかで過ごしやすいというところが、もっとも魅力的にみえるポイントではないでしょうか。

東京23区内の地域ですから、少し足を伸ばせば音も明かりもあります。

せめて帰る家は、静かであって欲しいという方には、とてもおすすめできる場所だと思います。